平成30年 子供参宮団 感想文

先月、子供参宮団の一員として伊勢の神宮へお参りしてきましたが、総じて大変良かった大人だけの参拝よりもかえって良かったかもしれない、というのが率直な感想です。

い所での大変貴重なお参りが出来た、というのは言うまでもありませんが、当初予期しない、普段考えない事柄をいくつか考えさせられました。

 参拝もさることながら、食前食後に感謝の気持ちを表す短歌を詠うのが新鮮(初体験)で、いつの間にか子供の心になってしまいました。

 西洋映画の一シーンに食前のお祈りが出てくる事がありますが、西洋の「食前の祈り」は日本の「いただきます」に相当するくらいの知識があったものの、単に動植物の命を頂く事以上の、万物への感謝を表現しているのかなと思いました。

 そんな事もあってか、翌日の早朝参拝の帰路に再び、おかげ横丁を歩いてみると、江戸時代の面影を残す演出の影響だけでなく、太陽と大地の恵みや日々の平穏に感謝する精神が今に伝わっているかのような不思議な感覚が湧いてきました。早朝参拝が恐ろしいほど神々しいのとは別の、かなり人間臭い感覚ですが。

(ここからは更に飛躍した想像の世界)

太古の昔は、ちょっとした気候変動や小さな風水害でも餓死者が続出するような、今から考えると実に過酷な社会であったであろうことは想像に難くありませんが、もしかしたら現代人が考えているほど不幸ではなかったかもしれない、などと思う事があります。それどころか、今より幸福感を以て人々が生きていたのかもしれません。

 お祭りにしろ、お神楽奉納にしろ、各種の伝統行事の多くは、森羅万象・八百万の神々に感謝の気持ちを捧げるものが多いように思えるが、多分過酷な時代に幸福感をもって生きる為に生まれてきたものに違いない、と思うよういなりました。

 当たり前と言えば当たり前、信仰とはそういう物だと言われそうですが、今回の参拝が無ければ普段は気にもしないことを、深く考えさせられる大変良い機会でした。

私にとっては(子供たちもそうかもしれませんが)、歴史的知識よりも神々しい感覚に浸る事が出来たという体験の方がはるかに貴重でした。

(佐久市・男性・62歳・参加者に同伴)



○「今日、伊勢神宮に行って」

 今日は、6時40分にお家を出て7時ころにバスに乗りました。隣のよしかちゃんといっぱいお話をしました。

 伊勢神宮についてから、先ず写真を撮って宇治橋を渡って橋の向こう側につきました。いっぱいお参りとか、神様に捧げる踊りとかいっぱい分からないことやいっぱい知りました。

 夜のお勉強会は「伊勢神宮にはお社が125社ある」って初めて聞きました。それから「神宮はお祭りを1,500回お祭りをします」ってききました。年に5回は大きなお祭りをするって初めて聞きました。わたしは「すごいな」と思いました。

 天照大神様は天皇陛下の御先祖様と初めて聞きました。お宮の御垣のところに榊があるって最初は不思議に思いながら話を聞いていました。

天照大神様も違う呼び方も違う呼び方があるって初めて聞きました。伊勢神宮にはいろいろいっぱい神様やお宮があるって、思ったいたよりすごいなと思いました。また一緒にお母さんと行けるといいなと思いますがお母さんが仕事で休めないことがあったけど、お父さんのほうがもっといいと思いました。

伊勢神宮が好きになりました。また来年も行きたいです。

(神宮奉納お伊勢まいり作文コンクール低学年の部神宮大宮司賞・小1女子)



○無題

 長野から、三重県までバスで行きました。長かったけど、伊勢の神宮に行けるならそんなのへっちゃらです。伊勢の神宮には、しめ縄がありません。その訳は葉っぱがしめ縄の代わりだからです。

他にも、狛犬が無いなど、普通の神社に有るものがありませんでした。伊勢の神宮は、大きくてその中には125社の別宮や、内宮や外宮があるんだそうです。それを全部回れたらすごいなぁと思いました。

伊勢の神宮は天皇陛下の神社なんだそうです。天照大神は天皇陛下の御先祖様なんだそうです。

また家族で行きたいです。

(神宮奉納お伊勢まいり作文コンクール低学年の部伊勢神宮崇敬会長賞・小2女子)

子供参宮団で神社を感じよう!

長野県神社庁では、お子様向けに 東京の「靖國神社」 伊勢の「神宮」 への2つの参拝旅行を企画し、多くのお子様や保護者に参加してもらっています。 江戸時代に流行した伊勢への「おかげ参り」は、日本中から多くの参拝者がありました。 道中では、行楽を楽しんだり、文化や技術の交流がありました。 この企画でも同じように、ディズニーやナガスパ、科学館などに立ち寄り、参拝と行楽の両方を楽しめます。

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